───11月。
ちょうどあの事件と同じ月。
それは、ボクが一度目の死を迎えてから6年が経つということを示していた。
ボクは、檻の中にいる。
【おてがみ】
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ヒ ャ ッ ハ ー ! し た た め の 時 間 だ ぜ ぇ ー ー !
\从从从从从/
< したため!>
/∨∨∨∨∨\\从从从从从从从从/
< したためれば! >
/∨∨∨∨∨∨∨∨\
\从从从从从从从从/
< したためるとき! >
/∨∨∨∨∨∨∨∨\
∧∧ ∧_∧
(,,^Д^) ガリガリ( 。 。メ)
∪∪[ヽ _____.(_つ_ φ )) ガリガリ
(_(__ つ {l{ (⌒ )( ⌒) ̄ ̄ ̄}l}
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│ …3番さん
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∧∧ ∧_∧
( ,,^Д) ( 。 。メ)
∪∪[ヽ _____.(_つ_ φ ))
(_(__ つ {l{ (⌒ )( ⌒) ̄ ̄ ̄}l}
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│3番さんって、ここ長いんですよね
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∧∧ .∧_∧
( ,,^Д) ( 。 。メ)
∪∪[ヽ _____.(_つ φ ))
(_(__ つ {l{ (⌒ )( ⌒) ̄ ̄ ̄}l}
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
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│「平片」って奴に
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.│ 会いませんでした?
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∧∧ ∧_∧
( ,,^Д) ( 。 。メ)
∪∪[ヽ _____.(_つ_ φ ))
(_(__ つ {l{ (⌒ )( ⌒) ̄ ̄ ̄}l}
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│ 6年前に逮捕されて、忘身刑を受けた筈なんです
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┼ 僕と同じ歳なんで、当時14歳
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( ,,^Д) ( 。 。メ)
∪∪[ヽ ___.┌──────────────────────────────
(_(__ つ {l{ ┼ どんな様子だったか知りたいんです。憔悴してたか平気な顔だったか。
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\从从从从从从从从从从从从从/
< るっせええええ!! >
/∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨\
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─── /⌒ヽ, ─────────
 ̄ ̄ / ,ヘ ヽ∧_∧  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ , ” ' ‐ ,
 ̄ ̄ i .i \ ( #゚∀゚)ヽ, ___,, __ _ ,, - _―" ’. ' ・, ’・ , /∧_∧
── ヽ勿 ヽ,__ j i~"" _ ― _: i ∴”_ ∵, li ))
______ ヽ,, / / __,,, -- "" ─ "ー ・, ; ; - 、・ r=-,/⌒ ~ヽ~,
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─────── / /,. ヽ, ── i,,___ノ //
______ 丿 ノ ヽ,__,ノ ___ _ _ _ ,' ゝi
j i / y ノ
_____ 巛i~ ____ _ / /~/
i < /
─────── _ _ ヽ, \
// | | 巛 / ヽ_ )
──── // | | ===┐ i (~_ノ
// | | | | ノ /
~ ~ | | ノ /
===┘ (~ ソ
~ ̄
\从从从从从从从从从从从从从/
< うわああああ唐突うううう! >
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\从从从从从从从从从从从从从从从从从从从从从从从从/
< 人が集中してる時にグダグダグダグダとぉぉぉぉ! >
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\从从从从从从从从从从从从从从从从从从从从从从/
< 空気読めない奴は頚動脈から破裂しろおおお!! >
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:∧
:<(iii" ^゚∧_∧
ギリギリ :(つ('(∀゚メ# )
:( ヽ/> [0 )
:U U< < ヽ
(_(_) {l{ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄}l}
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
\从从从从从从从从从从从从从/
<ごめんなさい!ごめんなさい!>
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│ …ったくよ
└───\──
┌──────────────
│ 大体俺がここに来たのは3年前
│ ここができたのも3年前だぞ
└───\────────── ┌─────────────────
│ そんなガキ知ってるわきゃねえだろうが
∧_∧ └──/──────────────
( #゚∀)
(( ( <∞
∧∧,、__ 人 Y
(Дliiと[i つつ ( ) ){l{ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄}l}
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
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│そう…ですか…
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∧∧ ∧_∧
∩ ^Д) ( 。 。メ)〆
ヽ ∪[ヽ _____.(_つ_ ノ
(_(__ つ {l{ (⌒ )( ⌒) ̄ ̄ ̄}l}
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
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│3番さん、ところで
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┌──────────────
│ いつも何を書いてるんですか?
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∧∧ ∧_∧ カキカキ
( ,,^Д) ( 。 。メ)
∪∪[ヽ _____.(_つ_ φ ))
(_(__ つ {l{ (⌒ )( ⌒) ̄ ̄ ̄}l}
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
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│ ああ、これか?
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│ これはな…
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∧∧ ∧_∧
( ,,^Д) (゚∀゚メ )
∪∪[ヽ _____.(_つ_ φ
(_(__ つ {l{ (⌒ )( ⌒) ̄ ̄ ̄}l}
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│ 手紙だよ
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│ 俺が殺した三木谷ショボの
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r 、 _
| \ / _| ┌───────
|:ヽ `ー─-- '、 /! │ 愛娘宛てのな
|:/ ヘ:::| └──/────
,/ ヾ
| ,/ヽ ::::::::: /ヽ |
| ⌒::::::::::::::::::.⌒ メ|
.ヽ ト-─-イ ,/
`ト、 -  ̄- r<
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/  ̄ ̄Y_: ̄ ヘ
/ ヘ
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│ マルミちゃん、元気かな?おぢさんは
│ 今日も元気いっぱいで君の事ばかり
│ 考えているよ。君もずいぶん大きくな
│ ったことだろう。おぢさんは刑を受け
│ ても必ず君に会いに行くからね。必ず必
└───\──────────────ず
∧∧ ∧_∧
(lii^Д) ( ゚'∀゚'メ) ガリガリ
/, <y. (_つ_ φ ))
しヽ(´`),_つ {l{ ̄ ̄ ̄ ̄(⌒ )( ⌒) ̄ ̄ ̄}l}
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
う…うわああああああああああ
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3番さんはやがて、筆圧でガビガビになったその手紙を小さな茶封筒に押し込み、
刑務官に手渡した。
あぶない。
なんてあぶない人なんだ…
…なんてドン引きしながらも、ボクは心の内では安心していた。
3番さん自身も、分かっている筈だった。
あの手紙は刑務官の検閲を受ける。
内容が内容だ。あれが「マルミちゃん」とやらに、届くわけがない。
3番さんは次の日も、その次の日も、手紙を書いていた。
つづく