-------------あいつと、ボクは同じ学校の同学年だった。
ただ、ボクとあいつに接点は何もない。
別々のクラスだったし、しゃべったこともない。
あいつは学校内で目立つ存在だった。
休み時間になると、いつもあいつの明るい大声が廊下に鳴り響いていたし、
文化祭の実行委員やら、イベント事があると必ず目にする顔だった。
2年生ながらサッカー部のエース。当然スポーツ万能
勉強の成績はどうだったか知らないが
とにかくあいつは有名人だったから
知り合いでもなんでもないけど、ボクは彼の存在は知っていた。
…その程度だ。
あいつなんて、ボクのこと知らないはず。
だから、ボクの家が標的になったのは
本当に偶然だったんだ。
ボクのせいじゃない。
つづく